Poem

 

 

心のふれあい

何もないけれど

 

聞かせて

ときめきの前で

あなたがいて私がいて

空白

愛することさえ切なくて

虹の彼方に

愛の海賊船

赤道直下

 

 

     心のふれあい

 

一、知らない町の、人との出会いが

  私の心を和ませる

  話し掛ける、そっと微笑む人の

  溢れる愛は、安らぎをくれる 

  そんな心のふれあいは、故郷の海に似て

  透き通る潮騒が、私の心に、打ち寄せる

  心のふれあいが、街角に広がって行く

 

二、ふと立ち寄った、小さなお店で

  迎える心の温かさ

  語り合える、人の心の中に

  幼き頃の、故郷が見える

  そんな心のふれあいは、あの時の川に似て

  清らかなせせらぎが、私の心に、流れ来る

  心のふれあいが、人の心を呼び起こす

 

三、遠くの町で、貰った情けが

  私の心に有り難く

  時を忘れ、話し込む人達の

  ひとときさえも、優しさをくれる

  そんな心のふれあいは、故郷の山に似て

  変わる緑の色が、私の心に、滲みゆき

  心のふれあいが、人の心を過ぎて行く

 

 

 

    何もないけれど

 

一、ひとりで歩く、ネオンの海に

  華やかな、リズムが流れ来る

  すれ違う人の波を受け

  漂う船になる

  何もないけれど

  目に見えない物をあげよう

  星空に届く愛だから

  きっと、君との帆になれるだろう

 

二、ひとりで暮らす、小さな部屋に

  暖かい、日差しが射している

  乱雑に並ぶ本を上に置き

  花瓶の花になる

  何もないけれど

  目に付かない物をあげよう

  大空に似てる愛だから

  きっと、君の羽になれるだろう

 

三、ひとりで登る、大きな山に

  爽やかな、笑いが響いてる

  何気なく香る花を見て

  空飛ぶ虫になる

  何もないけれど

  目に触れない物をあげよう

  大きくて重い愛だから

  きっと、君の舵になれるだろう

 

 

 

    聞かせて

 

一、聞かせて、あなたの愛を

  聞かせて、あなたの歌を

  心に残るように

  傷ついた足跡が

  打ち寄せる波に、消されていくように

  聞かせて、あなたの歌で

  慰めなんて欲しくはない

  聞かせて

 

二、聞かせて、あなたの夢を

  聞かせて、あなたの歌を

  光が見えるように

  届かない星空に

  吹き付ける風が、運んでいくように

  聞かせて、あなたの歌で

  悲しみなんて恐くはない

  聞かせて

 

三、聞かせて、あなたの恋を

  聞かせて、あなたの歌を

  淋しさ消えるように

  デュエットのメロディーが

  憧れる人を、包んでいくように

  聞かせて、あなたの歌で

  愛することが辛過ぎても

  聞かせて

 

 

 

    ときめきの前で

 

一、優しさに、遇いたくて

  ドアを開けたお店

  グラス持つ手が、少し震え

  流れる唄は、心燃やしてくれる

  ああ、ときめきの前で

  苦しみを捨てる事が出来るなら

  こんなに酔わずに、良いものを

 

二、あの人に、言いたくて

  歌う心の唄

  マイク持つ手が、少し硬く

  愛する事を、上手く伝えたかしら

  ああ、ときめきの前で

  憧れを流す事が出来るなら

  こんなに迷わず、済むものを

 

三、触れる肩、恥ずかしく

  瞳閉じてみるの

  踊るこの手が、少し揺れて

  チークダンスは、忍び合い出来るわね

  ああ、ときめきの前で

  温もりを包む事が出来るなら

  こんなに悩まず、生きるのに

 

 

 

    あなたがいて私がいて

 

一、踊る光の中に

  笑顔を見付け

  駆け出して行けたら

  きっと、涙も消えるでしょう

  愛の、歌声の中には

  あなたがいて私がいて

  そして、微笑み合えたら

  幸せが、そっと包んでくれるよ

 

二、落ちる涙の奥に

  想出捜し

  漕ぎ出して行けたら

  きっと、優しく耐えるでしょう

  愛の、囁きの横には

  あなたがいて私がいて

  そして、手を取り合えたら

  幸せが、そっと温もりくれるよ

 

三、刻む時計の針に

  未来を映し

  飛び出して行けたら

  きっと、涙も晴れるでしょう

  愛の、ときめきの側には

  あなたがいて私がいて

  そして、喜び合えたら

  幸せが、そっと歌ってくれるよ

 

                         [ページの先頭に戻る]

 

      空白

 

一、いつも笑顔が、絶えないでいた

  あなたが、素敵に見えてた

  そんな楽しい暮らしだったのに

  突然、愛が消えるなんて、虚しい

  信じられない事は、知らずに起こるものなのね

  心の中の、空白を想出で、埋めて行く事が出来るなら

  流れゆく、優しさの中へ、燃えて行くのに

  あふれる花の香に、包まれていた頃が切ない

 

二、いつも笑いで、包まれていた

  あなたに、凭れていたから

  そんな羨む暮らしだったのに

  突然、別れが来るなんて、虚しい

  信じたくない事は、気付かずやって来るものね

  落ちる涙を、空白のハンカチで、拭い去る事が出来るなら

  過ぎて行く、楽しさの中へ、駆けて行くのに

  こぼれる花の言葉を、追い掛けていた頃が侘しい

 

三、いつも笑顔を、投げ掛けていた

  あなたが、愉快に思えた

  そんな素敵な暮らしだったのに

  突然、さょうなら言えとは、虚しい

  信じられない事は、突然やって来るものね

  過ぎ行く愛を、空白の微睡みに、詰めて行く事が出来るなら

  落ちて行く、想出の中へ、溶けて行くのに

  広がる花の光を、二人で摘んだ頃がはかない

 

 

 

     愛することさえ切なくて

 

一、星空に、二人してかけた願いも

  虚しく想出と変わる時

  心の隙間に、冷たい風が吹く

  もっと、愛し合えた筈なのに

  どうして、去って行くのでしょう

  愛することさえ、切なくて

  広がる、街の明かり

  静かに、滲んで来る

 

二、町並みの、何気ない人の語らい

  全てが遠くへと消えて行き

  優しい微笑み、私の胸を刺す

  もっと、解り合えた筈なのに

  どうして、別れ告げるのかしら

  愛することさえ、切なくて

  おどけた、海の霧笛

  想出、壊して行く

 

三、燃えて行く、ローソクの灯り見つめて

  心を溶かしても寂しくて

  流れるメロディー、瞳を撫でてゆく

  もっと、分かち合えた筈なのに

  どうして、愛の言葉見えない

  愛することさえ、切なくて

  咲きゆく、薔薇の香り

  受け止め、恋から去る

 

 

 

     虹の彼方に

 

一、手を延ばせば、届きそうな夢でも

  歩いてみれば、遠く険しい

  諦めず汗流せと、愛は囁くけれど

  微笑みさえも、忘れてしまう

  いつの日か、あなたと喜び合えれば

  幸せになれるのに

  私の心も気付かず

  恋は、いつも虹の彼方に

 

二、手で掴めば、掴めそうな愛でも

  愛してみれば、遠く切ない

  諦めず打ち明けろと、愛は呟くけれど

  勇気の声も、出せずに虚し

  いつの日か、あなたと暮らせるものなら

  幸せになれるのに

  私の心も知らずに

  恋は、いつも虹の彼方に

 

三、手で包めば、包めそうな思いも

  燃やしてみれば、遠くはかない

  諦めず突き進めと、愛は応えるけれど

  嵐の前に、ふさがれて行く

  いつの日か、あなたと過ごせるものなら

  幸せになれるのに

  私の心も見えずに

  恋は、いつも虹の彼方に

 

 

 

     愛の海賊船

 

一、水面に憧れを浮かべて

  待ってみても

  波に隠れてしまうのね

  灯台の灯りに

  魅せられて

  気付かず、愛だけ奪って

  去って行く

  あなたは、愛の海賊船

 

二、浜辺に貝殻を拾って

  投げてみても

  恋は届かず消えるのね

  潮騒の音だけ

  微笑んで

  構わず、愛だけ奪って

  去って行く

  あなたは、愛の海賊船

 

三、お船に愛し合う小鳥の

  影を見ても

  恋はいつでも幻ね

  囁きの数だけ

  涙して

  尽くせず、愛だけ奪って

  去って行く

  あなたは、愛の海賊船

 

 

 

    赤道直下

 

一、爽やかな風が

  恋を撫でて行く

  フルーツの香りと優しさは

  煌めく太陽に、包まれる

  海の青さの中に

  走る私を、両手で捕まえて

 

二、手を取って踊る

  リズム楽しくて

  流れ行く時間と想出が

  見つめる恋人を、越えてゆく

  焼ける夕日の中を

  駆ける私に、愛しく囁いて

 

二、帆を揚げて舟が 

  愛を連れて来る 

  何気なく微笑む憧れは 

  時めき潮騒に、揺らしてる 

  空の青さに広げ 

  掴む私を、抱き寄せ口づけて 

 

 

 

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